KOBE C 情報 今月号

KOBE C 情報 今月号

KOBE C 情報 今月の特集(目の不自由な方むけ)

タイムスリップ 神戸港

神戸開港150年を記念した芸術祭や企画展示が目白押しの今年。その神戸港の姿を、さまざまな作品を通して再発見できる展覧会「神戸港コレクション~よみがえった戦後風景~」が、神戸ゆかりの美術館で始まった。神戸港を描いた油彩画や日本画などの近代美術作品と神戸市文書館が所蔵する、かつての港の様子が分かる写真約25 0点を展示。中でも注目は、昨年、約半世紀ぶりに発見された川西(かわにし)英(ひで)の水彩画だ。多彩な作品を通して、神戸への親しみがもっと深まるはず。

絵画・写真・資料で発見する 神戸港

絵画や写真、資料を通して、神戸港の移り変わりを振り返る展覧会が市内各所で開かれる。注目は、1962年以降所在が不明になっていた、川西英による水彩画集「神戸百景」の原画100作品だ。これまで画集や印刷物でしか見ることができなかった作品の、木版画とは異なる柔らかな色の世界を楽しんで。

 

展覧会情報 「神戸港コレクション~よみがえった戦後風景~」

 

期 間 ~2018年2月18日(日曜日)
休館日 月曜 ※祝日の場合は翌日、12月29日(金曜日)~1月3日(水曜日)
場 所 神戸ゆかりの美術館(東灘区向洋町中2-9-1) 電話:078-858-1520
開館時間 10時~17時
料 金 一般800円、大学生600円、高校生450円、中学・小学生300円

 

●川西 英(1894-1965)はこんな人!
神戸ゆかりの版画家。現在の神戸市兵庫区東出町で生まれ、独学で創作版画に取り組んだ。明るい色調とモダンな雰囲気の作風が特色。「神戸百景」として戦前の神戸の街を木版画で制作し、高い評価を得た。

注目は幻の水彩画『新神戸百景』

「新神戸百景」
神戸の街並みを描き続けた版画家・川西英は、1952~53年に神港新聞社(後の兵庫新聞社)の依頼を受けて、戦災から復興した神戸の100の風景を水彩画で描いた。当時58歳の川西英にとって木版画での制作は体力的に厳しく、制作期間が短い水彩画となった。様々な事情から出版が見送られていたこの水彩画による新たな「神戸百景」は、作品群の一部を描き直し、1962年に画集「神戸百景」として刊行された。水彩特有の柔らかな色調で捉えられた作品は、戦前の作品と区別するため「新神戸百景」と呼ばれる。

半世紀ぶりの公開
画集の刊行記念として行われた展覧会を最後に所在不明となっていた原画は、2016年に発見された。きっかけは神戸市への一本の電話。最初に制作を依頼した神港新聞社の社長の親族からで、当初、遺品整理で見つかった川西英の画集と校正刷りを寄贈したいとの内容だった。探しているのは原画である旨を説明したところ、後日、原画が見つかったとの連絡が。そして、神戸ゆかりの美術館による確認作業で原画であることが判明した。原画は100枚全てが親族から神戸市へ寄贈され、修復作業を経て今回の公開に至った。

もっと知りたい!
海面や山の緑、ハイライトの表し方、色の濃淡など、水彩画の表現を確かめられるのは原画展ならでは。彼は水彩画に版画の技法を取り入れ、作品の下書きとなるスケッチを紙に転写。その際にシンプルで素朴な線を選び出し、これが版画作品につながる独特の作風を生み出しているという。丁寧な作品制作の過程にも思いを巡らせたい。

 

今と昔を見比べよう 写真ギャラリー「フォトカフェ」

 

明治・大正・昭和の写真師たちが撮影した神戸港の絵はがきを拡大写真で紹介。人々の服装などから、当時の流行や文化も感じとれる。それぞれの写真の撮影場所付近でオーナーが写した、現在の風景写真も併せて展示。比較も楽しんで!

「昔の神戸港」
期間 12月8日(金曜日)~19日(火曜日) ※12月13日(水曜日)、14日(木曜日)は休館
●住所 中央区元町通4-5-15 電話:078-201-9720

 

貴重な資料の実物も 神戸大学附属図書館

神戸開港にちなんだ所蔵資料を、パネルを中心に展示する。内容は外国との開港の取り決めを記した条約文書から、神戸港の発展や神戸での西洋文化の広がりが分かる資料など多様。貴重な実物の展示もある。

「近代神戸の航路をたどる
~開港150年を迎えて~」

期間 ~12月19日(火曜日)
    ※平日8時45分~21時30分、土日・祝日10時~19時
料金 無料 
住所 灘区六甲台町2-1
    神戸大学附属図書館 社会科学系図書館2階展示ホール
    電話:078-803-5313

ページの先頭へ戻る