KOBE C 情報 先月号

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KOBE C 情報 今月の特集(目の不自由な方むけ)

演劇の力

 

神戸市内で活動する劇団を中心に県内12劇団がつくり上げる演劇が8月、神戸アートビレッジセンターで上演される。各劇団メンバーの個性と、総出演者50人の迫力ある群集劇は大注目。役者と観客が同じ空間で作品を体感する、演劇ならではの力を感じにいこう!

劇団を越えてつくり上げる舞台

1968年、神戸市内の3つの劇団が合同公演を企画したことをきっかけに、劇団の垣根を越えて誕生した兵庫県劇団協議会(兵劇協)。結成50周年を記念した今回の上演作品は、12劇団の劇団員と公募で集まった市民約50人が出演。熱気あふれる群衆のパワーを再現する。記念合同公演に込めた思いを各劇団のメンバーに聞いた。

 

どのように今回の上演作品が決まったのですか。

 

大西さん
兵劇協の結成50周年に向け、合同公演をしようという機運が高まっていました。10本の候補から皆に選ばれたのがこの作品です。50年前に初演し、県内7会場で1万人を動員しました。

三村さん
50年前、芝居を始めて2年目にこの作品に出演しました。出演者同士、演技を競い合ったなあ。こんなにぎやかな芝居はなかなかありません。

蓬莱さん
この作品の初演を見たのは高校生の時。あの熱気をよみがえらせたいですね。

 

12劇団のメンバーが参加する今回の公演。稽古の雰囲気はどうですか。

 

村井さん
他劇団がどのように芝居をつくっているのか、演出家の指摘にどう反応するか、とても興味深いですね。劇団メンバーの変化も期待しています。

小林さん
姫路市内は劇団も劇団員も減っています。これだけの大がかりな劇は一劇団ではできないので楽しいです。

酒井さん
合同公演は勉強になることがいっぱいです。ここで得たことを劇団に持って帰ります。

橘さん
それぞれの劇団のカラーが混ざり合って、どんな作品になるかが楽しみです。

 

娯楽の楽しみ方が多様化している今、演劇ならではの力とは何だと思いますか。

 

田窪さん
客席によって舞台は変わる。芝居はお客さんと舞台とでつくるものという点ですね。

馬場さん
そうそう、生のパワーにつきます。私たちもお客さんの反応によってエネルギーをもらっています。

森さん
以前、ある男の子のお母さんから、「皆さんのお芝居を見て、反抗期で会話のなかった息子が感想を話してきた。うれしかった」と連絡がありました。芝居には心を揺さぶる力があるんだと思います。

山田さん
私たちの劇団には若い人が多いんです。きっと、生きている人同士、直接気持ちを伝えたいという思いがあるんじゃないかな。そしてそれができるのが演劇なんだと思うんです。

 

今回の作品を通して伝えたいことは何ですか。

 

岸本さん
今回、演出を担当します。大正時代、一つの思いの下に歴史に残る出来事がなされた熱意を再現したいと思っています。若い人たちに何かを変える熱意を感じてもらえたら。今、演劇はコストを気にして少人数の作品が多くなっています。これが芝居の迫力だと思ってもらえるような一糸乱れぬ作品をつくり上げたいですね。

~インタビューにお答えいただいた方々~
三村 省三さん:神戸ドラマ館ボレロ(所属歴26年)
大西 衛一さん:劇団四紀会(所属歴59年)
田窪 哲旨さん:兵庫県立ピッコロ劇団(所属歴24年)
蓬莱 裕史さん:劇団風斜(所属歴39年)
村井 伸二さん:劇団四紀会(所属歴40年)
小林 みね子さん:劇団プロデュース・F(所属歴40年)
馬場 晶子さん:(社)劇団道化座(所属歴45年)
森 もりこさん:劇団自由人会(所属歴24年)
山田 智嘉子さん:神戸ドラマ倶楽部(所属歴25年)
岸本 敏朗さん:劇団四紀会(所属歴60年)
橘 美恵子さん:劇団ここから(所属歴33年)
酒井 敏夫さん:神戸職演連(所属歴40年)

大正七年の長い夏

舞台は大正七年の神戸。激しい物価高騰で市民の生活は困窮を極めていた。そして、米の買い占めで莫大な富を得た商店へ、市民の怒りがだんだんと向かっていき…。
兵庫で活動する12劇団が力を結集して届ける渾身の演劇。

日時:8月2日(金曜日)・3日(土曜日) (1)14時 (2)18時30分、4日(日曜日) 14時
場所:神戸アートビレッジセンター(兵庫区新開地5-3-14) 電話:078-512-5500
料金:一般3,500(前売り3,000)円、高中2,500(前売り2,000)円 ※要予約
お問い合わせ:兵劇協 電話:090-3495-5876(大西)
※チケットは神戸アートビレッジセンターでも取り扱い

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