木嶋真優ヴァイオリンリサイタル |
今回、彼女と共演するピアニストは木嶋真優が全幅の信頼を置く「江口玲」。東京とニューヨークを拠点に活動中の彼は、ソリストに留まらず、室内楽奏者、チェンバロ奏者として世界の名だたる演奏家と共演し、特にヴァイオリニストからは絶大な信頼を得ており、今や世界を又に駆けて活躍中のピアニストの一人です。
中学時代から海外に出て活躍した彼女。故郷を想う気持ちが年々強くなっていると言います。今回のリサイタルでは、そんな故郷「神戸」への熱い想いを胸に、自身が長く温めてきたベートーベンのクロイツェルソナタをメインプログラムに演奏します。天才少女から世界のヴァイオリニストへ華麗に羽ばたいた木嶋真優の凱旋リサイタルを、是非お聴き頂きたいと思います。
2016年5月14日(土)
開演/15:00 開場/14:30
ブラームス F.A.E.ソナタ 第3楽章 「スケルツォ」
グリーク ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ短調 op.45
ショーソン 詩曲 op.25
ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 「クロイツェル」 op.47
1階席:3,500円 2階席:3,000円
中高生スペシャルシート:500円
(中高生限定・神戸文化ホールプレイガイドのみ発売・50席限定)
◆神戸文化ホールプレイガイド 078-351-3349
◆チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード:278-756)
◆ローソンチケット 0570-084-005 (Lコード:53144)
◆CNプレイガイド 0570-08-9999
◆神戸国際会館プレイガイド 078-230-3300
私の大好きな故郷、神戸でのリサイタル。
もう何年も一緒に弾いて下さっている、
大信頼を置いているピアニスト江口玲さんと、今回はベートーベンのクロイツェルソナタをメインにプログラムを組んでみました。
生まれも育ちも神戸で、中学時代から海外に出て、故郷を想う気持ちが年々強くなってきています。私を育ててくださった神戸で、長く温めてきたクロイツェルを提げて帰郷できるのを、そして沢山の皆様とお会い出来るのを楽しみにしています。
木嶋真優
神戸生まれ。3歳でヴァイオリンを始める。
第8回ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール・ジュニア部門にて日本人として最年少で最高位(1位なし第2位)を受賞し一躍話題となる。その他国内外のコンクールで受賞多数。もっとも最近では2011年ケルン国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で、最終ラウンドではブルッフのヴァイオリン協奏曲第2番を演奏し優勝、あわせてその優れた音楽的解釈に対しDavid Garrett賞も受賞した。
2004年6月 モスクワでスピヴァコフ指揮ロシアナショナル・フィルと共演し、地元紙では、「巨匠 (ムスティスラフ・)ロストロポーヴィッチが『世界で最も優れた若手ヴァイオリニスト』と絶賛するにふさわしく、見事なテクニックと成熟した解釈で聴衆を圧倒した。」と評される。
2005年ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ指揮、サンタ・チェチリア国立管弦楽団(2月 ローマ、マドリッド)、ナショナル交響楽団(5月 ワシントンDC)、ロンドン交響楽団(6月 ロンドン)、バイエルン放送交響楽団(7月 ミュンヘン他)との共演を果たした。ドイツの有力紙(Frankfurter Allgemeine Zeitung)では「カラヤンがアンネ=ゾフィー・ムターを、マゼールがヒラリー・ハーンを世界的に注目させたように、ロストロポーヴィチは木嶋真優を世に出した。」と評された。
レコーディングは、NHK交響楽団音楽監督に就任したウラディーミル・アシュケナージから強い推薦を受け、「アシュケナージ&NHK交響楽団」の初レコーディング“ラヴェルの管弦楽団曲集”の“ツィガーヌ”に参加(オクタビア・レコード/2003年11月リリース)。2006年3月にも再共演。またソロ・アルバムとしては2008年に「シャコンヌ」を、2012年12月には「Rise」をリリース。
現在パリとケルンに拠点を置き、ヨーロッパを中心に活動を展開している。最近ではボン・フィルハーモニーオーケストラとのドイツ・ツアーに参加、またルガノのマルタ・アルゲリッチ音楽祭、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団への参加も果たしている。2013年10月のノリントン指揮NHK交響楽団との共演では大成功をおさめた。2014年にはNHK交響楽団、台北で台北交響楽団、ベルギーでフランダース交響楽団等との共演を行い、いずれも高く評価されている。2015年は、ポリャンスキー指揮ロシア国立交響楽団の日本ツアーに参加、またNHK交響楽団や東京フィル、大阪フィルとの共演や、室内楽など意欲的な活動を行なっている。
これまでに林泉、戸上和代、江藤俊哉、ドロシー・ディレイ、川崎雅夫、小栗まち絵、工藤千博などのレッスンを受講。2008年及び2009年スイスで開催された小澤征爾アカデミーに参加。ケルン音楽大学在学中はザハール・ブロンに師事、2012年春にはケルン音楽大学を首席で卒業。2015年秋には同大学院を満場一致の首席で卒業し、ドイツの国家演奏家資格を取得した。
2002年度文化庁海外派遣研修員。2012年NHK大河ドラマ「平清盛」紀行の音楽に参加。最近TBS系列「情熱大陸」にも取り上げられ話題となる。
公演スケジュール http://kishimamayu.seesaa.net/
「非凡なる芸術性、円熟、知性」(ニューヨーク・タイムズ紙)と評される江口 玲はソリスト、室内楽奏者、チェンバロ奏者として世界中の聴衆と批評家たちを魅了してきた。
ニューヨーク・タイムズ紙からは「流暢かつ清廉なるピアニスト」と賞賛され、これまでにカーネギーホール、92丁目のYMHA、ワシントンDCのケネディーセンター、ウィーンのムジークフェライン、ロンドンのバービカンセンター、パリのシャンゼリゼ劇場等でも演奏している。その抜きんでた演奏は、ホワイトハウスにて故アイザック・スターン氏によりクリントン大統領に紹介され、また東京の浜離宮朝日ホールでの演奏会には天皇皇后両陛下もご臨席された。アメリカ、アジア、ヨーロッパ諸国等、今まで演奏で訪れた国は25カ国に及ぶ。室内楽の分野でも、ギル・シャハム、竹澤恭子、諏訪内晶子、アン・アキコ・マイヤース等、数多くのヴァイオリニスト達から絶大なる信頼を得て、共演を重ねている。
レコーディングにおける活躍も目覚ましく、ドイツグラモフォン、フィリップス、DENON、IDVC、マーキークラシックス、ビクター、ヴァンガード、BMG、佼成出版、NYS CLASSICS等から30枚以上のCDが出ている。 2002年春にNYS CLASSICSより発売されたソロアルバム、「Dear America,」はレコード芸術から特選盤に選ばれ、「極上のエンターテイメント」「ガーシュインの霊が乗り移ったかのよう」と評された。また、2枚目のアルバム、「巨匠たちの伝説」はカーネギーホールオープン時にステージ上にあった1887年製のピアノを使用し、カーネギーホールで録音された。2009年7月には過去の浜離宮朝日ホールでの4回にわたるリサイタルから抜粋された「ライヴ!ソナタ集」と「ライヴ!小品集」が発売され、続く「Dear Chopin」、「リスト/巡礼の年第二年 “イタリア”」、”イタリア”」、「ワーグナー/神々の黄昏」「ベートーヴェン三大ソナタ」など近年発売されたほぼ全てのアルバムが特選盤に選出されている。
東京に生まれ、東京藝大附属音楽高校を経て東京藝術大学音楽学部作曲科を卒業、その後同校にて助手を務めた後、ジュリアード音楽院のピアノ科大学院修士課程、及びプロフェッショナルスタディーを修了。ピアノをハーバート・ステッシン、外山準、金沢明子、伴奏法を故サミュエル・サンダース、作曲を佐藤眞、北村昭、物部一郎の各氏に師事。2011年5月までニューヨーク市立大学ブルックリン校にて教鞭を執る。2006年より洗足学園音楽大学大学院の客員教授を務める他、2011年4月より東京藝術大学ピアノ科の准教授に就任。現在もニューヨークと日本を行き来して演奏活動を行っている。 オフィシャル・ウェブサイト www.akiraeguchi.com