神戸国際フルート音楽祭「世界の音色が集うまち」 幣 隆太朗 リサイタル~セバスティアン・ジャコーを迎えて |
神戸出身で現在、SWR(南西ドイツ放送)交響楽団(旧シュトゥットガルトSWR放送響)のコントラバス奏者「幣 隆太朗」の凱旋リサイタルを開催します。
共演は第8回神戸国際フルートコンクールの覇者でフルート奏者の「セバスティアン・ジャコー」で、世界的に活躍するコントラバシストとフルーティストによる異色のコラボレーションが神戸文化ホールで実現します。
また、2人の出演者に加えてSWR(南西ドイツ放送)交響楽団のヴィオラ奏者「クリスティアン・ナシュ」、ピアノ伴奏は神戸市混声合唱団ピアニストの「河内 仁志」と、若手で注目のピアニスト「秋元 孝介」が務めます。神戸ならではの「異色のコラボレーション」を是非ともお楽しみください。
10歳より、故・奥田一夫に手ほどきを受ける。
1999年、兵庫県立西宮高校音楽科卒業、同年、東京藝術大学入学。
2001年、渡独。ドイツ・ヴュルツブルク音楽大学入学。DAAD外国人のための学内コンクールで1位となり、奨学金を授与される。
05年、同大学ディプロマ試験を最高得点で卒業、同大学院マスターコースに入学。同年ベルリン国立歌劇場オーケストラ(シュターツカペレ・ベルリン)のアカデミー試験に合格、首席指揮者ダニエル・バレンボイム指揮のもと、オーケストラの一員として研鑽を積む。
07年、SWRシュトゥットガルト放送交響楽団に入団。
09年ヴュルツブルク音楽大学マイスタークラスの修了試験を審査員の満場一致で合格、「コントラバスマイスター」の称号を得る。
現在、SWR交響楽団(旧SWRシュトゥットガルト放送交響楽団)団員として、ドイツ国内外でのソロリサイタル、小菅 優、樫本大進、庄司紗矢香、ボリス・ベレゾフスキー、フィリップ・トゥーンドゥル、セバスティアン・マンツなど、 世界を代表するソリストの室内楽の共演等、精力的に活動している。
日本では毎夏、日本ツアー帰国リサイタルを開催。
10年よりサイトウ・キネン・オーケストラのメンバーとして公演に参加。文屋充徳、奥田一夫、河原泰則、永島義男、南出信一、村上満志、山本 修、マティアス・ヴィンクラーの各氏に師事。
11年より、ヴァイオリン白井圭、チェロ横坂源等とルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズ結成。
12年より上野製薬株式会社より1670年製コントラバスの名器「ブゼット」を貸与されている。
15年兵庫芸術奨励賞、神戸文化奨励賞同時受賞。
16年関西音楽クリティック・クラブ賞奨励賞受賞。
1987年にスイスのジュネーヴで生まれる。8歳からフルートを始め、イザベラ・ジロー女史から手解きを受ける。15歳でジュネーヴ高等音楽院のジャック・ズーン教授のクラスの受講を許可され、同音楽院を2010年にフルート指導法と演奏解釈法における修士課程を優秀な成績で修了する。
学位修了以前からその才能を見出され、2006年から2008年までエド・デ・ワールト指揮の香港交響楽団の副首席奏者を務め、2008年からは小澤征爾総監督・指揮のサイトウ・キネン・オーケストラの首席奏者として活躍する。2010年から2015年までジュネーヴのコントルシャン・アンサンブルの独奏を任された。
これまでマーラー室内合奏団、クラウディオ・アバド、ベルナルド・ハイティンク、ディエゴ・マテウス率いるボローニャのモーツァルト管弦楽団や、フィンランド放送交響楽団、ストックホルム放送交響楽団などのオーケストラの首席フルート奏者として招聘される。ミュンヘン室内合奏団では定期的に演奏者兼ソリストとして参加、ドイツ州立オーケストラとオスナブリュック劇場ではソリストとして演奏した。
卓越した技術を持つ演奏者として、2013年に第8回神戸国際フルートコンクール第1位とオーディエンス賞を同時受賞。2014年にはデンマークのカール・ニールセン国際フルートコンクール第1位と現代作品最優秀解釈賞を同時受賞し、2015年のミュンヘン国際音楽コンクールでも第1位を受賞している。
使用楽器として1999年のハイネス社が作製したコーカス・ウッド製、パルメノン社作製の14K製の特注仕様、アーツ・グローバル財団の会長ヘザー・デ・ハーエス氏から寄贈されたミヤザワの銀製フルートの3本を所有。各々の楽器の特徴を最大限まで引き出し、多彩な音色を奏でる。
現在ライプツィヒゲヴァントハウス管弦楽団の独奏者として活躍するかたわら、6人兄弟が全て音楽家ということもあり室内アンサンブルにも興味を示し活動している。また、単独演奏会や後進の育成のためのマスター・クラスにも力を注ぎ、スイス、フランス、日本、台湾、シンガポール、オーストラリアなどで開催される音楽祭で演奏やレッスンを精力的に行なっている。
兵庫県立西宮高等学校音楽科を経て京都市立芸術大学音楽学部卒業。Ecole Normale musique de Parisにて研鑽を積む。第55回全日本学生音楽コンクール大阪大会ピアノ部門高校の部第1位全国大会出場。第75回日本音楽コンクールピアノ部門第1位。併せて野村賞、井口賞、河合賞受賞。第12回モノーポリ国際ピアノコンクール第3位及び聴衆賞受賞。東京交響楽団、セントラル愛知交響楽団、NHK交響楽団、京都市交響楽団、飯森範親、松尾葉子、佐藤俊太郎、Guiseppe La Malfaと共演。これまでに坂井千春、田隅靖子、坂本恵子各氏に師事。神戸市混声合唱団専属ピアニスト。
1993年、兵庫県西宮市に生まれる。
兵庫県立西宮高等学校音楽科を経て、東京藝術大学音楽学部ピアノ科を首席で卒業。大学卒業時に安宅賞、アカンサス音楽賞、同声会賞、大賀典雄賞、三菱地所賞を受賞。
第13回兵庫県学生ピアノコンクール 最優秀賞・兵庫県知事賞。第7回ショパン国際ピアノコンクール in ASIA 銅賞。第31回ピティナ・ピアノコンペティション ベスト賞。第2回ロザリオ・マルシアーノ国際ピアノコンクール 第2位。兵庫県教育長より「ゆずりは賞」を受賞。第23回宝塚ベガ音楽コンクール 第2位・会場審査員特別賞。第22回ABC新人コンサート音楽賞を受賞。第10回パデレフスキ国際ピアノコンクール ポーランド人作品最優秀演奏賞を受賞。
全国各地でリサイタルを開き、ソロ演奏やオーケストラとの共演のほか、室内楽や伴奏など幅広く活動している。日独交流150周年プレイベントコンサート、ヤマハ音楽大学フェスティバルコンサート、藝大モーニングコンサート、藝大室内楽定期演奏会、サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデンなどに出演。浜松国際ピアノアカデミー、VYP国際ピアノアカデミーなどに参加。サントリーホール室内楽アカデミー第3期修了。平成27年度公益財団法人青山財団奨学生。平成29年度宗次エンジェル基金/公益社団法人日本演奏連盟新進演奏家国内奨学生。
これまでに、緒方裕子、片山優陽、青井彰、有森博の各氏に師事。
現在、東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程に在学中。
ルーマニアに生まれ、6歳よりヴィアオリンのレッスンを始める。16歳でヴィオラに転向し、ディマ音楽アカデミーにて学ぶ。1995年ニコラウス・アーノンクールの勧めにより、Alfred Toepfer Stiftung の奨学金を受けオーストリア・グラーツ音楽大学に入学。在学中より様々な編成の室内楽に取り組み、1997年にはグラーツ交響楽団の首席ヴィオラ奏者に就任。1999年からはSWRシュトゥットガルト放送交響楽団の団員となる。
またソリスト、室内楽奏者としてエネスコ・フェスティバルなど多くの音楽祭に客演し、樫本大進、アレクサンダー・シトコフスキー氏など著名な演奏家と共演している。
今年も私の故郷神戸でリサイタルを開催出来ること、みなさまにお会いできる事を大変嬉しく思っております。
今回の演奏会は興味深い組み合わせで、オーケストラで一番高い音を奏でるフルートと、最低音を主に受け持つコントラバスという異色コンビ!?での演奏を聴いて頂こうと思います。 「えっ、そんな組み合わせの曲ってあるの?」という声が聞こえて来そうですが、実はあるんです!!
ハイドンの弟のミヒャエル・ハイドンの三重奏や、シュールホフというユダヤ人の作曲家(これが素晴らしい楽曲!)のコンチェルティーノ等。
これらの楽曲には三人の奏者が必要ですので、私のオーケストラの同僚でルーマニア人の名ヴィオラ奏者の「クリスティアン・ナシュ」に入ってもらいます。
さて肝心のフルート奏者ですが、私は彼とは毎夏サイトウキネンフェスティバル、室内楽等で一緒に演奏しており、今現在若手で世界最高のフルート奏者と言われています「セバスティアン・ジャコー」を迎えたいと思います。
彼は何と前回の「神戸国際フルートコンクール」で優勝しており、実はこの地に大変ゆかりのある奏者なのです!!
私はブラームスのチェロソナタ1番、彼はシューマンの幻想小曲集など各々でソロも披露します。
「フルートの街、音楽の街神戸」に相応しい世界レベルの演奏会になる事請け合いです。もし宜しければみなさま6月6日神戸文化ホールへ是非足をお運び下さい。
幣 隆太朗