神戸市室内合奏団 神戸市混声合唱団 合同公演「1.17 ~祈りのコンサート2018~」 |
1996年から毎年私たちは「レクイエムの夕べ」と称し、この1月17日にG.フォーレのレクイエムを中心に据え、合唱と室内合奏による作品を演奏してまいりました。この20数年、この日に祈りの音楽を捧げることで、震災で亡くなられた方々の御霊の安息を祈念し、今を確かに生きる皆さんの心の安らぎを想い、会場でお会いできる喜びを感じておりました。
その「レクイエムの夕べ」は本年から「1.17 祈りのコンサート」として新たな一歩を踏み出します。この度はJ.S.バッハの作品を採り上げます。ご存知のようにJ.S.バッハは後期バロック時代の大家であり、その没年の1750年が音楽史におけるバロック時代の終わりとされるほど、歴史的に大きな影響を持った作曲家です。バロック音楽の大きな特徴である《通奏低音》を駆使しつつ、曲の持つ音楽を力強く協調する《修辞法》と、突き詰められた《フーガ》の技法は、古典派以降のヨーロッパ音楽に大きな影響を与えました。
バッハの1000を超える作品の中から、生命が死を克服する事を高らかに歌い上げるカンタータChrist lag in Todes Banden キリストは死の縄目につながれたりと、“ ルター派ミサ”と呼ばれるミサ曲イ長調を演奏いたします。お誘いあわせの上お越しいただき、皆さんと共に新たな一歩を踏み出す私たちにご支援とご鞭撻を賜りたく、お願い申し上げます。
神戸市混声合唱団 副指揮者 太田 務
~Michio Kobayashi~
小林 道夫
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。ドイツのデトモルト音楽大学に留学し幅広く研鑽を積み、帰国後はチェンバロ、ピアノ、室内楽、指揮など多方面にわたり活躍し、特にバッハ、モーツァルト、シューベルトの解釈及び演奏は高く評価されている。フィッシャー=ディースカウ、ヘフリガー、プライ、ニコレ、スーク、カラヤン指揮のベルリンフィルハーモニーその他、数多くの世界的名演奏家と共演し、最も経験豊かな音楽家の一人と言えよう。
1956年毎日音楽賞新人奨励賞、1970年第1回鳥井音楽賞、1972年ザルツブルク国際音楽財団モーツァルト記念メダル、1979年モービル音楽賞をそれぞれ受賞している。
武庫川学院女子大学教授、国立音楽大学大学院教授、大阪芸術大学音楽学部大学院教授、東京藝術大学音楽学部大学院客員教授を歴任し、現在大分県 立芸術文化短期大学客員教授。
~Kobe City Chamber Orchestra~
1981年、神戸市により設立。実力派の弦楽器奏者たちによって組織され、神戸、大阪、東京などを中心に、質の高いアンサンブル活動を展開、また管楽器群を加えた室内管弦楽団としての活動も活発で、バロックから近現代までの幅広いレパートリーのほか、埋もれた興味深い作品も意欲的に取り上げてきた。また、定期演奏会以外にもクラシック音楽普及のための様々な公演活動を精力的に行っている。
1998年、巨匠故ゲルハルト・ボッセを音楽監督に迎えてからの14年間で、演奏能力並びに芸術的水準は飛躍的な発展を遂げ、日本を代表する室内合奏団へと成長した。毎年のシーズンプログラムは充実した内容の魅力あふれる選曲で各方面からの注目を集め、説得力ある演奏は高い評価を受けている。 また、2011年9月にはドイツのヴェストファーレンクラシックスからの招聘を受けてドイツ公演を行い、大成功を収めている。2013年度からは、日本のアンサンブル界を牽引する岡山潔が音楽監督に就任し、ボッセ前音楽監督の高い理念を引き継ぎ、合奏団のさらなる音楽的発展を目指して、新たな活動を展開している。
~Kobe City Philharmonic Chorus~
1989年に神戸市により設立された日本を代表するプロフェッショナルの合唱団。
神戸を拠点に童謡・唱歌、日本歌曲、外国歌曲、オペラ、シャンソンまで豊富なレパートリーをもち、市民に身近な合唱団として親しまれ「音楽のまち神戸」推進に大きな役割を果たしている。
2005年には、ウラディーミル・アシュケナージ指揮、NHK交響楽団と「レクイエム」(阪 神・淡路大震災10年)を共演。2010年、合唱の国ラトヴィア(リガ市)で世界的に有名な室内 合唱団「アヴェ・ソル」とジョイントコンサートを行い、姉妹合唱団協定を締結。
2013年7 月、リガ市からの招聘により、ユネスコ無形文化遺産であるラトヴィア「歌と踊りの祭典」に出演。また、2011年に初のCD、特別演奏会「宇野功芳 叙情の世界」を、2012年には第2弾CD「宇野功芳
叙情の世界2」をリリースし、レコード芸術特選盤などに選出される。澄みきった密度の高い合唱は、美しい神戸ハーモニーとして高い評価を得ている。
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