【主催公演】笠井叡・森山未來からコメント到着!『ダンス公演 ポスト舞踏派「魔笛」』(2025年7月5日)
ダンス公演 ポスト舞踏派『魔笛』
モーツァルト最晩年のオペラ『魔笛』が異色のダンス作品として蘇る!
天才舞踏家として一世を風靡した後、ドイツに渡って人智学を学び、今なお独自の舞踊表現を切り拓き続ける鬼才・笠井叡が、
島地保武、本知彦、森山未來らと結成したポスト舞踏派のダンス作品『魔笛』がこの夏神戸に登場。
モーツァルトの内面宇宙を辛辣に、ユーモラスに、エネルギッシュに描いた異色のスペクタクルに乞うご期待!
公演日:2025年7月5日(土)15:00開演
会場:神戸文化ホール 中ホール
▼公演WEBサイトはこちら
https://www.kobe-bunka.jp/hall/schedule/event/dance/15391/
笠井叡(振付・演出・構成/ザラストロ役)
音楽とダンスの力でカラダの中から新しい宇宙を創造

©bozzo
昨日、当たり前であったことが、今日は当たり前ではなくなり、今日、当たり前であることが、明日には当たり前ではなくなってしまいます。一日一日、自分自身が、耐え難い辛さを伴いながら、革命の時間を生きなければならないですね!
モーツァルトは1784年12月に、ウィーンで世界的秘密結社フリーメイソンの結社員となり、彼はそこでピラミッドの内部に招かれ、女神イシスと男神オシリスの秘密の儀式を受けます。一日一日が新しい命を生みだす人類史の始まりの中に、モーツァルト自身も飛び込んだのです。
二人の恋人であるタミーノとパミーナは男性と女性でありながら、一体のカラダの中で結びつき、神から生まれる一人の両性具有者(アンドロギュヌス)になります。人類の「原初の光」の中で、融合し、二人が一体となることによって、音楽とダンスの力で、カラダの中から新しい宇宙を創造するのです。モーツァルトはそれを歌劇『魔笛』の中で、現わしました。
森山未來(タミーノ役)
ポスト舞踏派ってなんなのか。

©bozzo
昨年度に神戸文化ホールで上演された大駱駝艦の天賦典式公演といい、今年度も引き続き湊川公園にて上演される劇団唐組のテント芝居といい、かつて「アングラ」と呼ばれていた作品たちが神戸で上演されることは個人的には喜ばしいが、なぜ神戸なのだろう。
アングラという言葉は、60年代から70年代にかけて生まれた「アンダーグラウンド」の略語であり、今の時代のカルチャーにおいては当てはめどころがもはや難しい言葉ではないだろうか。笠井叡氏の表現活動も同じ時代から立ち上がったものだ。思うに共通するものは、臆することのないケレン味、入り混じる聖俗、そして強い思想と圧倒的熱量とが生み出す混沌のるつぼ、といったような。
神戸の人にはわかると思うが、実はそれって神戸にもろもろ当てはまる。
ポスト舞踏派ってなんなのか。未だによくわかっていないが、メインカルチャーもアングラカルチャーもへったくれもない現代で、笠井叡御大を盾にして、大倉山で大いに暴れさせていただきます。