日本近現代音楽史を知り抜く! 音楽評論家 片山杜秀氏による特別講演会 神戸が生んだ、天才作曲家「大澤壽人を語る」

2023 年に開館 50 周年を迎える神戸文化ホールは、3 年にわたる記念事業を開催します。この記念事業の幕開けを飾る、ガラ・コンサート『神戸から未来へ』では、神戸が生んだ稀有な作曲家、大澤壽人に焦点を当て、幻の大澤作品「ベネディクトゥス幻想曲」を取り上げます。今回、大澤壽人を再発見した立役者、片山杜秀氏による特別講演会を開催!再発見のきっかけをつくった藤本賢市氏(当時は神戸新聞文化部記者)をゲストに招き、その魅力を熱く語ります。

 

<開催概要> 

[日時]2023年416日(日)14:00
[会場]中央区文化センター 多目的室(神戸市)
[講師]片山杜秀(慶應義塾大学教授・音楽評論家)
[ゲスト]藤本賢市(一般財団法人 神戸新聞文化財団)
[受講料]無料・要応募
[申込み方法]
往復はがきに、申込代表者と同伴者(3名まで)の
①氏名 ②住所 ③電話番号 を明記の上、下記宛先までお送りください。
《※2023年3月28日(火)必着》
宛先:〒650-0016 神戸市中央区橘通3丁目4-3
(公財)神戸市民文化振興財団「大澤壽人特別講演会」係

 

 

大澤壽人について

神戸が生んだ天才作曲家・大澤壽人
戦時中に書かれた幻の作品が、ついに神戸で鳴り響く!

大澤壽人(1906-1953
1906年神戸市生まれ。父は神戸製鋼所創業時からの技術者。母はクリスチャンで、キリスト教に囲まれた環境で育った。関西学院を卒業した30年に米国ボストン大学へ。33年日本最初期の《ピアノ協奏曲》、34年日本初の《コントラバス協奏曲》や大作《交響曲第1番》などを完成。クーセヴィツキに実力を認められる。同年10月、仏国に渡り、パリで邦人初の自作自演の大演奏会を開催。イベールやオネゲルなどが来場、絶賛を博した。36年帰国。しかし先鋭の作風が理解されず、愛国的でないと批判された。戦局が悪化するなか44年《ベネディクトゥス幻想曲》を秘密裏に作曲(戦後NHKラジオで2回演奏)。神戸女学院の教壇に立ち続け、ラジオや映画、宝塚や松竹の音楽、ジャズ風協奏曲から校歌に至るまで多彩な作品を創作。戦後、時代の寵児として活躍していた53年に急逝。
(監修:生島美紀子)

神戸文化ホール開館50周年記念事業 ガラ・コンサート「神戸から未来へ」