【緑のテーブル2017関連企画】緑のトークセッション

様々な踊りのバックグラウンドを持つ多彩な表現者が、「緑のテーブル2017」に連なるダンス談義を展開します。作品の鑑賞が何倍も楽しくなる関連トークセッションにご期待ください。

緑のテーブル2023チラシ

夏の朝篇「舞踏の視点」

森山未來×ダニエル・プロイエット×岡登志子
「緑のテーブル2017」は、ダンスアーカイヴの意義を率先して周知してきた大野一雄舞踏研究所と、その意思を引き継ぐダンスアーカイヴ構想の影響を受け誕生した作品でもあります。大野一雄は、土方巽等と「舞踏」と呼ばれる新たな舞踊形式を日本から世界へと創出した舞踊家であり、「緑のテーブル2017」初演「風」役は、大野一雄の子息である大野慶人が担いました。
トークセッション夏の朝篇では「舞踏の視点」と題して、俳優且つダンサーとして活躍する森山未來と、六甲ミーツアート2023のパフォーマンスに出演するアルゼンチン出身の舞踊家ダニエル・プロイエットが、岡登志子とともに語り合います。

日時:2023824日(木)10時開始(受付9時15分より/1130分終了予定)
受付開始:7月21日(木)9時~
会場:中央区文化センター多目的ルーム(神戸市中央区東町115 神戸市役所西側)
参加費:500円(税込:当日受付にて支払いいただきます)
定員:100名(先着順:定員になり次第締切ります)

秋の夕篇「伝統と現代」

垣尾優×善竹忠亮×岡登志子
「緑のテーブル2017」は、原案となった1932年発表の「緑のテーブル」の振付家クルト・ヨースの系譜に学んだ岡登志子が、ヨースが生み出しピナ・バウシュ等へと引き継がれたメソッドに基づき創作したものです。身体の中から身体を動かすというドイツ表現主義に通底するメソッドのもと、様々な舞踊ジャンルで活躍するダンサーが会するユニークな編成になっています。
トークセッション秋の夕篇では「伝統と現代」と題して、コンテンポラリーダンスのフィールドで新たな地平を切り開く垣尾優と、大蔵流狂言方として室町時代から受け継ぐ伝統を守り再生する善竹忠亮が、岡登志子を交えて語り合います。

日時:2023921日(木)19時開始(受付18時15分より/2030分終了予定)
受付開始:7月21日(木)9時~
会場:中央区文化センター多目的ルーム(神戸市中央区東町115 神戸市役所西側)
参加費:500円(税込:当日受付にて支払いいただきます)
定員:100名(先着順:定員になり次第締切ります)

プロフィール

森山未來
1984年生まれ、兵庫県出身。5歳から様々なジャンルのダンスを学び、15歳で本格的に舞台デビュー。「関係地から立ち上がる身体表現」を求めて、領域横断的に国内外で活動を展開。2021311日に京都・清水寺で行われたパフォーマンス「Re:Incarnation」の総合演出を務め、6月には岡田利規 作・演出「未練の幽霊と怪物」に出演。2021年東京オリンピック開会式では鎮魂の舞を踊った。20224月より神戸市にArtist in Residence KOBEAiRK)を設立、運営に関わる。また2023年度、神戸市で開催された「KOBE Re:Public Art Project」でメインキュレーターを務める。

 


ダニエル・プロイエット

アルゼンチン生まれ。ブエノスアイレスでダンサーとして学ぶ。16歳でチリ、サンティアゴ・バレエ団に入団。その後、さまざまな国々で研鑽を積み、ノルウェー国立舞踊団の中心ダンサーとして活躍後に独立。日本で行われた世界バレエフェスティバルでは、パリ・オペラ座の芸術監督を務めたオーレリー・デュポンと共演したり、アラン・ルシアン・オーウェンカンパニー「ウィンター・ゲスト」とも活動する。2007年、ハノーファー国際振付コンクールで振付デビュー作品が第一位を受賞。キューバのバレエ団の50周年記念シーズンに提供した作品「RASA」がDance Europeの年間最優秀作品にノミネートされ、Fedora Van Cleef & Arpels Prizeを受賞。指導者としても世界中でワークショップやレッスンを行う。

 

垣尾優
モダンダンスや大野一雄の舞踏などに強く影響を受けながら、音楽や哲学、映画やストリートカルチャーなどの現代の様々な分野の表現にも影響を受け、独自の解釈し身体化した動きに定評がある。2004年より岡登志子主宰アンサンブル・ゾネの作品にゲスト出演。2006年、塚原悠也とcontact Gonzoを立ち上げ、2009年まで活動。FIDCDMX(メキシコ)ソロダンスコンペティションに選出(2018年)。垣尾優ソロダンス『愛のゆくえ』(2019年)『それから』(2021年)発表。

 

善竹忠亮
1980年生まれ。神戸市出身、同市在住。善竹忠重の長男。4歳で祖父・初世善竹忠一郎に手ほどきを受け「伊呂波」にて初舞台。その後も祖父・父に師事すると共に二十四世宗家大蔵彌観右衛門をはじめ諸兄にも教えを受ける。2005年立命館大学産業社会学部卒業。2017年に狂言の現代性を追求する「花DeN工房 禅」を立ち上げ、2019年、論文「狂言師善竹彌五郎の芸と生 ―近代狂言におけるアドの太夫としてー」にて立命館大学大学院より博士(学術)の学位授与。2020年神戸市文化奨励賞受賞。現在、主に京阪神を中心に活動しつつ現代演劇や舞踊など新しい試みにも挑む。

 


岡登志子

アンサンブル・ゾネ主宰。ドイツノルトライン・ヴェストファーレン州立フォルクヴァング芸術大学舞踊科卒業。1993年より神戸を拠点にドイツで習得したダンスメソッドを実践しながら、現代を生きる人間に共通する身体を通し、人間の実存を問う作品づくりを行っている。2010年より大野一雄フェスティバルに毎年参加。2014年神戸長田文化賞、2018KOBE ART AWARD大賞、神戸市文化賞受賞。近作に「2022空 そこはかとなく刻々に」(2022)、ピアニスト高瀬アキとの共作「キッチン」(2022